昨日お伝えしたように、本日はE5系は北陸に充当されず、北陸には専用の別形式を開発すると考える私なりの根拠を述べてみたいと思います。
まずはE5系59編成(2015年度まで製造予定)の投入先について、昨日の私の予想のおさらい。
>200系とE1系、E2系0番台J編成(10両編成)、E4系の大多数とE2系1000番台の古いものを置き換え、E5系は東北・上越新幹線の次世代主力車両となるというもっともオーソドックスな予測をしています。(ちょっとだけ加筆の上、引用終了)
そして本日、某巨大掲示板やNoriyukiさんの「E954&E955 blog」(http://e954e955.bg.cat-v.ne.jp/)上に「交通新聞」からの情報が挙げられました。本日のテーマに沿う部分を抜粋してみましょう。
>2011年度から2015年度までにE2系1000番台、E4系などの現行車両の置き換え用として、56編成(量産先行車の改造分を含む)を順次、東北新幹線に投入していく。~(中略)~東京~新青森間にはE5系59編成中26編成が充当される計画。(抜粋終了)
この記事のポイントは、現行のフル規格用形式の最新型であるE2系1000番台とE4系をも置き換え対象としていることですね。だいたい私の予想と同じものです。
さて、私がE5系が北陸に充当されないと思う理由をここで述べましょう。
総じて言うと、E5系が北陸に入ると言える根拠が薄いというものなんですが、
1つめは、現使用車両の経年数と、東北・上越両新幹線に使っている編成数の数字を見比べると、大体E5系で置き換える編成数と近似してくること。
2つめは、昨日簡単に述べたとおりですが、FASTECH360で北陸乗り入れに関連した試験を行ったという情報や、E5系には電源複周波数対応や連続急勾配走行対応をしているという情報が皆無であること。高速で走る車両と急勾配区間を走る車両では求められる性能が異なります。
3つめは、高速化の可能性が極めて低い北陸新幹線では、E5系の最高速度向上に振った設計がオーバースペックに過ぎること。
この3点です。
まず1つ目の理由についてですが、現存する東北・上越新幹線充当編成数は、200系の11編成、E1系の6編成、E2系0番台J編成の14編成、同じく1000番台の19編成、E4系の26編成です。まずE2系1000番台を除いた形式の編成数を合計すると、55編成(E4系は2001年までの製造分である、P1~22と51~52の計24編成で計算。)となります。この数字とE2系1000番台の6編成(量産先行車と1次車)とE4系のうち比較的新しい、北陸対応の2編成数(2004年製造のP81、P82編成)を増減すると、
55+6-2=59
となり、何とE5系の新造編成数と一致します。
まあこれは考察の一例なのでいろいろな意見が出るでしょうが、1つ言えるのはE2系N編成(北陸新幹線用)を計算に入れなくても数字の辻褄が合ってしまうということですね。
2つ目についてですが、これは読んで字のごとく。情報を見直してみてもE5系はそこまでの汎用性を持たせる設計であると思える情報はありません。
最高速度向上に必要な事項はFASTECH360関連の情報がきちんと出ているので割愛しますが、それに対して北陸は、連続急勾配区間走行の安定性などが求められます。
私個人的には北陸用新型車は30‰下り勾配制限速度(現在210km/h)の向上を行うとか加速性能を上げるというメカニズム的進化を図るとか、内装を含めた乗り心地向上を図るなど、260km/hよりも高い速度で走行するとは全く違ったアプローチで造られた専用車両でないと意味が無いと思います。
残念ながらFASTECHでは連続急勾配区間関係の試験を行いませんでしたし、それをベースに造られるE5系も最高速度向上に振った設計です。
3つ目は、北陸新幹線はもともと高崎-上越間で速度制限箇所が多い区間で、更に整備新幹線、「技術的・線形的には可能だとしても、東京-高崎-金沢間通して260km/hよりも高い速度で走行するのが可能なのか?」という、整備新幹線区間ならではの根本的疑問が最初に出ます。
九州新幹線もN700系7000番台を投入して山陽新幹線直通で300km/h出したとしても九州新幹線区間内では260km/hのままですし、わが故郷・東北新幹線盛岡-新青森間も現時点での情報では260km/hのままです。E5系が投入されてもです。
更に上越新幹線区間である大宮-高崎間も240km/hで走る現在の北陸(長野)新幹線の現状を加味して考えると、
北陸新幹線は260km/hより速いスピードを出す可能性が極めて0に近い
と言えてしまうわけです。それなら320km/h運転仕様の車両を走らせる必要はありません。2つめの理由の解説とまとめますが、E5系は北陸新幹線区間に乗り入れるメリットが薄い車両なんですよね。
今日の記事は、北陸新幹線にE5系が乗り入れることを夢見る方々にとっては残酷とも言える内容になってしまいましたが、正しい情報を整理して考え直してみると、この件に関してはどうしてもこのような結論になってしまいます。
しかし、私は決してE5系が北陸新幹線に乗り入れるのは反対じゃありませんよ
*写真は昨日の記事に引き続き、まだ選定中です。
※2009年2月7日、以下を加筆。
お待たせしました。写真アップです。荒川橋梁・高田高架橋の第17弾、平成19年1月撮影のものです。
今回は高田高架橋がメイン。架けられかけの架道橋から左方向の七戸(仮称)・八戸方面は荒川橋梁他工区、右方向の新青森方向が高田高架橋工区です。
畦道から新青森方向に回転しながら撮りました。
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