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2019年4月

2019年4月29日 (月)

スーパー特急に格下げするには、時期が遅すぎたか~九州新幹線長崎ルート

九州新幹線長崎ルートはFGT(軌間可変電車)の採用の断念からとりあえず武雄温泉乗り換えを暫定開業計画とし、新鳥栖-武雄温泉間約51kmの整備方式を巡って議論されていますが、佐賀県知事が疑問を呈しています。

「疑問」としたのは私自身は佐賀県知事の姿勢を評価したいからです。なぜか?

・国は住民の意見を聞かず、一方的にフル規格の建設費の試算を示してきた
・佐賀県が最も恐れる事態の防止に関して、全く対策案が出ていない

などが理由ですね。

要するに佐賀県は、拙速に結論を出すべきではない、としているわけです。

私はこの問題について、国や長崎県がフル規格を望むのであれば、本来の地元負担分はこのケースに限っては国が出すべきだと思っています。
建設規格に振り回されているという点では、長崎も被害者ですからね。
また、長崎本線がJR九州から経営分離する必要がなく利便性も現状非悪化とするということを佐賀県に保証もするべきでしょう。

しかし冷静に見直してもらいたいんですが、
・武雄温泉―長崎間は66kmで駅間距離も短いため、260kmでも200km/hでも所要時間の差はたかが知れてしまう。
 たしか諫早に規格外カーブのあるのでなおのこと。
・長崎―山陽新幹線系統への直通需要がどれだけあるかが疑問
という現実はありませんか?

私は、新幹線はできる限りフル規格が望ましい、というスタンスではありますが、FGTの開発が難航している時点でスーパー特急への格下げの検討もするべきだったかも、と思い始めています。
スーパー特急というのは、土木構造物はフル規格そのものなんですから、スーパー特急からフル規格への格上げについてはそんなに難しい話ではありません。レール幅以外を「フル規格」とすればいいわけです。もっとも、駅ホームと車両との間隙の問題はありますが。

ただ、まだ開始から1年経っていないとは言え、フル規格でレールを敷き始めてしまったので、今さら後戻りもできないでしょう。

いろいろな意味でもったいないことになっている、と感じます。

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2019年4月16日 (火)

単線新幹線、トンネル微気圧波対策からいって、簡単に造れるもんなのか??

九州新幹線長崎ルートや基本計画線である四国新幹線あたりで、「単線新幹線」はどうか、という議論がされているとかなんとか。

私個人の意見を言いますと、トンネル微気圧波対策上、できればやってほしくないです。

理由は簡単で、かなり高速性が制限されると考えられるからです。

現在の最高速度300km/h(東海道・山陽系)はもちろん複線ですが、これでもトンネル微気圧波対策に苦慮して車両の先頭形状の決定に神経を使っています。

新幹線鉄道というのは、全国新幹線鉄道整備法上では「その主たる区間を200km/h以上の高速度で走行できる幹線鉄道」と定義されています。この速度を出すためには線形もそれ相応に良くしなければなりません。

現在の新幹線建設のトレンドはトンネルの多用ですが、新幹線の建設規格で杓子定規的に「単線」無理やり創ってトンネルも単線としてしまうと、当然トンネルの断面積が減ってしまうので微気圧波対策上、高速化に制約が出てしまうでしょう。現在の整備新幹線の規格は260km/hですが、その速度すら出せないんじゃないでしょうか?そうなるとフル規格の新幹線である意義は薄れてしまいます。

スーパー特急ならどうですか?ほくほく線(北越急行)で単線高規格路線として実績がありますよ?しかし岡山の新幹線ホームや新大阪に直通できなくなりますがそれで黙ってられますか?

と、ちょっと考えるだけでやっぱり問題ですね。

反対ばかりでは面白くないので、
・設計最高速度は200km/h(複線の260km/h相当)
・トンネルは複線断面で建設。ダメならトンネル微気圧は対策上、トンネル通過時の速度を200km/h程度に制限
などといった妥協案を考えてみましたが、果たしてどうでしょうか?

何にしろ、現在のところは単線新幹線は、高速化が必要なのに高速化がやりにくい規格と言わざるを得ません。

鉄道総合技術研究所の方々あたりの実験などによって、技術的な意見がもうちょっと具体的に出てくれないかしら?

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2019年4月 6日 (土)

新幹線の線路内に立ち入るのは犯罪ですからね!~北陸新幹線の線路立ち入り

北陸新幹線の線路に侵入して現行犯逮捕されたというニュースを拝見しました。

高齢の男性が佐久平駅から線路に侵入し、上田駅方面に向けて約10km歩き、トンネル内で発見された、とのことです。
一部報道によると、線路に侵入したのは認めているものの、話がかみ合わないらしいですね。

これまでの情報ではもちろん断定はできませんが、認知症の疑いがあるとかなんとか。

鉄道と認知症との関係で、JR東海の話を思い出しました。私も一個人として記事を書いてみています。

http://seisyo-euro.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-db37.html 

これは3年ほど前の記事ですが、認知症の方が徘徊して線路侵入して人身事故が発生し、JR東海が損害賠償を求め、家族側が逆転勝訴した、というものです。

今回の件はJR東日本がどう対応するかは今のところ明らかになっていませんし、当該高齢者が線路に侵入した動機も明らかになっていないですが、ことと次第によってはこの1件でもう1度記事を書いてみたいと考えています。

今回の記事の最後にひとこと。

新幹線の線路内に立ち入るのは犯罪です。ぜひ気を付けてください。

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