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2015年7月29日 (水)

ここから飛行機飛ばすなという短絡的な論理は反則!~調布市小型飛行機墜落事故

7/26、調布飛行場から離陸した直後の小型飛行機が住宅街に突っ込むという事故が起きました。私はもっと多くの犠牲者が出ると思っていましたが、良くこれだけで済んだな、というのが正直な感想です。

犠牲者の方々にはご冥福をお祈りいたします。

さて、現在事故調査チームが原因究明中ですが、まずひとこと。

飛行機落ちてくる可能性が高いところに住んどいてヒステリックに「飛行機飛ばすな」は勘弁してください。いや、現地付近にお住いの方よりも外野の方がうるさいか。

少し調べてみましたが、調布飛行場が開設されたのは1941年。当時の航空写真を見てみましたが、田園の中に存在する飛行場で、甲州街道(国道20号)に沿って建物が存在する程度でした。

高度経済成長時に周辺が急激に宅地化されたわけですが、順を追って言えば、飛行場開設の後から住み始めた方々が墜落の危険性云々を言っているわけで、道理がおかしいと私は思うんですよね。住宅街のそばにある飛行場という言われ方をされることが多いですが、これは「結果論である」ということは、絶対に忘れてはいけません

今回、私は敢えて周辺住民に問いたいことがあります。

あなたはそこに住む前に、飛行機の墜落について考えましたか?

この論点は、周辺住民が「不快な思い」をするため、メディアはほぼ確実に避けてくる論点です。しかし、私にとっての今回の事故の本質は、

1:飛行機の離着陸そのものの安全性の確保
2:飛行場開設後に成り立った周辺の住宅街との共存

と思っており、「危ないから飛行機飛ばすな」は、ハッキリ言って反則です。

当blogの主役である新幹線においても、時には1000人超の乗客を乗せた車両が市街地を高速で駆け抜けるんですから、新幹線が脱線し、住宅をなぎ倒したりビルに突っ込んでしまう、という可能性があるんです。日頃の保守点検や安全対策などで、その可能性をゼロに近づける努力をしているわけです。

航空機においても安全を確保する努力はされているはずであり、もちろん今後の飛行場の運用はこれまで以上に安全に配慮されるべき。1についてはこれからに期待です。2については、いろいろ述べている通り。

まあ行政も考えどころでしょう。飛行機墜落のリスクが考えられる場所に宅地開発の許可を出したわけですから、行政は「私たちは何も関係ありません」では済まないはず。滑走路の前後一定の距離の宅地開発は制限してもよかったのでは?まあすでにできてしまっている住宅街についてはもはやどうしようもないので、この一件を今後の都市開発、あるいは住宅街の再開発(土地区画整理事業など)にいい影響が出れば、と願っています。

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コメント

この記事の初コメとして適当かは分かりませんが、試してみます。

普天間や嘉手納、いや本土の横田や厚木なども周辺の宅地開発が制限されていたら違った歴史になったでしょう。米軍基地の為に先祖代々の土地に住めない、追い出されるなんて事例が多発したら日米安保もどう変わっていたやら。制限を掛ける時点で猛反発を喰って取り消し、結局現在同様基地の周りが住宅密集地帯になった、というオチの可能性もかなりありそうですが。

投稿: 日置りん | 2015年7月30日 (木) 23時05分

>日置りん 様
コメントありがとうございます。

普天間や嘉手納、横田については詳しく触れませんが、
この記事でメインにした調布については住宅街になってからの歴史が浅い(と言っても70年そこらにも歴史あり、と主張される方もいるでしょうが)わけです。
行政と住民に私は「先祖代々の土地に住みつづけるという重み」と「墜落のリスク」を秤にかけていただきたいと思うんですよね。

行政と住民がどちらを選んでいただいても間違いはないですが、今後も同様の事故が起こる可能性は常に考えていただきたいわけで、
選択に責任が生じると思います。

日置りん様が懸念される米軍基地周辺の住宅地においても同様のことが言えるのではないでしょうか?

投稿: 青湘遊郎 | 2015年7月30日 (木) 23時27分

こんにちわ。
どっちが先か?の論は鉄道高架路線の騒音問題ともリンクするのではないでしょうか?
もう10年になるでしょうか? JR東自らが赤羽~大宮でデジタルATC導入を機に、110km/hから130km/hに
上げる構想が有る、とのプレスを出してから・・・。
JRによれば、たった2分の短縮だそうですが、その後、これについてはなしのつぶてであることからして、
「110km/h覚書」が存在を盾に沿線と色々あっただろうことは容易に想像できます。

それとも、この区間で2分短縮するのに多大な体力を消耗するより、整備新幹線区間で260km/h超を行う
ことに邁進することの方が合理的だと判断したか。

投稿: ロイス | 2015年7月31日 (金) 12時47分

>ロイス様
コメントありがとうございます。

110km/h覚書の存在、確かに容易に想像できます。
未だに東京-大宮間(正確には上野-大宮間)は110km/hから速度が上がりませんからね。

新幹線は調布飛行場とは逆で、住民の方が先ですから、高速化するにしても沿線住民の権利は確かに通した方がよいでしょう。
騒音・振動の計測を行って130km/hあたりで現状非悪化という結果が出たことがわかったら、沿線住民はどんな反応をしますかね?

私は、以前にも述べたことがあるかもしれませんが、東京-大宮間の速度を迂闊に上げられないのは、
東京駅の交差支障の問題が関係するかもしれないと思っています。

また、ロイス様がおっしゃるように、整備新幹線区間を高速化した方が
確実かつ時間短縮効果が高いと判断されているかもしれません。

投稿: 青湘遊郎 | 2015年7月31日 (金) 23時25分

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