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2009年8月22日 (土)

明らかになったE5系量産先行車の概要

FASTECH360 S(E954形)中間車の解体に関する続報を待つ間、E5系の量産先行車の概要が明らかになったので、今日はこれについて。

スペック自体は鉄道雑誌に載ってますが、当blogでは次の部分に注目。

最高運転速度:320km/h[275km/h]、上り3‰勾配均衡速度360km/h[300km/h]
主電動機:三相誘導電動機、連続定格出力300kW、編成出力は9600kW[同一]
編成重量:453.5t[約492t]
起動加速度:1.71km/h/s[1.6km/h/s]
駆動方式:平行カルダン方式、歯車比2.645[平行カルダン方式、歯車比3.04]
フルアクティブサスペンション:電気式アクチュエーター[空気式アクチュエーター]
電気方式:交流50Hzのみ、25,000V[同一]
保安装置:ATC(DS-ATC)[ATC(2周波組み合わせアナログATCおよびDS-ATC]
その他:E3系との併結を考慮し、E3系と同等の特性とする切り替え機能を搭載
※[ ]内はE2系1000番台のもの

編成出力こそ同一ですが、E2系よりも歯車比が高速向けになっており、3‰均衡速度が60km/h向上した他、編成重量が40t軽くなっています乗り心地面(フルアクティブサス)では空気式よりも応答性の高い電気式のものにしています。

また、あくまでも現時点での話なので私見にはなるんですが、以下の3点から北陸新幹線での使用が想定されていないことも窺えるようになりました。

1:抑速回生ブレーキとアナログATC(2周波組み合わせ式ATC)が搭載されていないこと
2:電源周波数が60Hzに対応していないこと
3:歯車比がE2系よりもハイギアード(高速向け)になっていること

前にも述べましたが、北陸新幹線では260km/hよりも高い速度を出す可能性は考えにくいので、やはり性能を最適化させた別形式を開発・投入ということになるのではないでしょうか?

さて、話を戻しますが、E5系の概要を見ての感想は、必要以上の性能は持たせていないなというもの。アナログATCを搭載していなかったり、起動加速度を必要以上に上げなかったり、動力性能的には特にで、電動機の出力がE2と同一となっていたりというところなどに現れています。
重量とトン当たり出力は実は500系より重く低出力だし、起動加速度は東海道・山陽新幹線用車両では向上させる傾向にあるのにわずかに向上したに過ぎないので、物足りなさを感じる方も少なくはないでしょう。

しかしATCは北陸に乗り入れさえしなければDS-ATCユニットだけで済むし、電動機の出力がE2系と同じでも、要は15‰あたりのトンネル内上り勾配でも320km/hを安定して出せればよいし、起動加速度もN700系のように低~中速域を上げ過ぎて高速時の加速力が弱くなることと「空転」は避けたいでしょうしと、それぞれ納得できること、考えられることがあります。

このE5系は乗り心地面でも改良されていますが、これは乗ってのお楽しみ。今見る限りでは高速長距離走行にやや特化した面は感じるものの、バランスのいい車両なのではないかと思います。

皆さんのご感想はいかがでしょうか?

※写真は今回もお休み

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コメント

さすが全59編成増備するだけにコストダウン出来る部分はやるだけやった感じはしますね(^^)
更に改良するつもりのようにも見えますし。

あと業務連絡として、E-Mailアドレス教えて頂けると助かります(^^;;;;

投稿: Noriyuki | 2009年8月25日 (火) 22時10分

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