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2009年3月 8日 (日)

繋がりの無い活性化策

いろいろあって更新が遅れてすみません。

青森駅の駅ビル関連の話題の続きに戻ります。

JR東日本清野社長は3月3日の定例記者会見で、青森駅ビル構想に協力姿勢を示したという報道がありました。まあどんな形になるにせよよほど規模が過大でない限りJRは協力しないということは無いでしょうから、ちょっと安心できます。

さて、前々回の記事では市役所業務拠点は活性化には繋がらないし、繋がることを目的とした施設ではないと言いました。

計画した方々はこの辺を勘違いしていると私は思っています。しかしこれは青森市の中心市街地に関する都市政策全般に言えます

近くに立地することになるので述べますが、青森駅の駅前広場から見えない位置(確か)に青森市文化観光交流施設(いわゆる仮称・ねぶたミュージアム)というハコモノを造ろうとしています。これは何が目的か?観光客の呼び寄せ「だけ」が目的と思われます。しかし、これは正直意味の無い施設ですね。駅前広場から見えず、存在感が分からないだけでも問題ですが、一言言わせていただくと・・・・・・・、

ねぶたの里を差し置いて何を造るんだ?

私はこの施設、見込みほど利用客が入らないと考えます。競合すること自体だけでなく、簡単に言うと、いい加減にしないと飽きられてしまうと思うからです。それ以前に多くの観光客が降り立つのはあくまでも新青森駅(←もちろんそうとは限りませんが、県や市が目的をこう見込んでいるので)。これを計画した人たちは、新青森駅からどうやってこの施設に来るかまで考えてるんですかね?私にはしっかり考えたとは思えません。またここで一言・・・・・。

バスで来るんだったら、ねぶたの里に行っちゃってもいいんだし。

ということで、観光客を増やすための計算がされたとは到底思えずまず「中心市街地への観光客の恒久的増加に繋がる」結果になると考えにくいというのが1点。

次に、機能の問題。前回と被りますが、市役所業務機能だと「閉鎖的」な機能なので、外部へ良い影響が出るかどうかは疑問です。はっきり言ってそのための説得力が無い。駅にできる市役所業務拠点を訪れる人がでることによって、周りにどういう効果が出るのでしょう?アウガの来客人数や文化観光拠点施設の利用客が伸びるんでしょうか?私は無理だと思います。

この2点をご説明してみましたが、恒久的に続くとは思えない集客目的とハコモノの機能に関して、噛み合う要素が強く感じられないため、市の目論見通りうまくいくかは甚だ疑問で、「自信持って活性化に繋がるというんなら、もう少し具体的に理由を説明してみてよ」と聞きたいぐらいです。「活性化」という全体の目標に対して施策の目的と機能両面での繋がりが感じられないということですね。

ハコモノを立てるのは反対するつもりはありませんが、利用客増の状態が永久に続くように、同時に周りの施設(ここで言う新町商店街)にもその影響が届くように計算されつくしたものでないとあまり意味がありません

本日はまず2点力説してみました(笑)

次回は青森市は都市としてどんな機能を持っているかを中心に、自説のもとに述べてみたいと思います。

今日は荒川橋梁・高田高架橋の平成19年9月の続き、高田高架橋の全景をアップ。

H1909 H1909_2 H1909_3 H1909_4

場所は県道44号のスカイブリッジアクセス部という、当blogではおなじみのところですが、このときは、道路から見ても軌道工事と電化工事がピークであったことが伺えます。

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コメント

>新青森駅からどうやってこの施設に来るかまで考えてるんですかね?

奥羽線乗換えで青森駅まで行けば良いでしょ。今でも普通電車で5分もかからないし。
新大阪駅や新横浜駅に着いた人も、大多数は在来線・地下鉄に乗り換え。

ねぶたの運行コースも大企業の青森支店・営業所も街の中心部にあるんだから
電車だろうがバス・タクシーだろうが街中に来るのがほとんど。
新青森駅周辺にはビジネスホテルと観光客向けの商業施設がいくつが出来るだけで
街の中心部が移ってくるわけじゃないからね。

投稿: | 2009年3月16日 (月) 15時35分

どなたかはわかりませんが、コメントありがとうございます。

>>新青森駅からどうやってこの施設に来るかまで考えてるんですかね?

>奥羽線乗換えで青森駅まで行けば良いでしょ。今でも普通電車で5分もかからないし。
>新大阪駅や新横浜駅に着いた人も、大多数は在来線・地下鉄に乗り換え。

いや、私がこう問うているのは、これがどういうことなのか考えているかどうか疑問、というのが主旨なんですよ。
それと、新横浜や新大阪は、あまり比較対象としては成り立たないと考えます。
都市規模があまりにも違いすぎますからね。

それとさらに重要なのが、ねぶたミュージアムは恒久的に人を呼び続ける施設となり得るか?
方法論だけでなく目的論からも疑問点があるということですよ。

投稿: 青湘遊郎 | 2009年3月16日 (月) 18時48分

そもそも最大の問題は、現・青森駅への新幹線接着が地理的に難しいということで
新青森駅の場所を決めたのも旧国鉄であり、青森市としては難色を示していたということです。
青森市が今の新青森駅の場所を決めたわけじゃない。
このような新幹線新駅は、利用者に中心部への移動を強いることになるので
それに伴うデメリットは十分青森市も承知していたはずです。

それをカバーするためには、奥羽線の乗り換えをスムーズに行えるダイヤを設定すること、
新青森駅から中心部へ向かうバス路線の拡充が何より必要でしょう。

青森市と同規模の都市で、新幹線新駅が出来た例としては
新倉敷駅や新下関駅がありますが、どちらもその駅前周辺にあるのは
ショッピングセンターなど郊外型の大型店舗とビジネスホテルが集まっているだけで
観光施設やオフィス街などは、やはり倉敷駅、下関駅周辺にあるわけです。
倉敷の美観地区は倉敷駅周辺にありますし、下関の百貨店や観光施設も下関駅周辺にあります。

「ねぶたミュージアム」についでですが、徳島には「阿波踊り会館」があり、
一年中阿波踊りが鑑賞・体験できるという観光施設があるので、それと似たようなものと思っています。
現在徳島を訪れる観光客にとっては、見逃せないスポットとなっていることは確かです。
ハコモノ行政を推し進めて行くこと自体には反対ですが、
「ねぶた」は全国に知られた青森市の数少ない観光資源であることは確かなので、
青森市を訪れる観光客が、必ず訪れるような施設になるのなら、造ってもアリかなと思っています。

何より「ねぶたの里」に比べれば、遥かに交通アクセスが良いという点で評価できます。
「ねぶたの里」は、八甲田に向かう山の麓にあり、交通手段も車のみに限られ、移動時間もかかります。
それこそ青森市民にとっては、一度行けば十分な施設であって、
わざわざあんな遠くまで行きたくないという人が多いでしょう。
一方で「ねぶたミュージアム」は青森駅前ですから、鉄道利用も可能であり、
青森駅前へ向かうバスも、「ねぶたの里」より遥かに多いのです。

観光客の立場で考えるなら、
観光施設は公共交通機関の発達した中心部にあったほうが格段に便利でしょう。

投稿: | 2009年3月16日 (月) 20時22分

どなたかは分かりませんが、コメントありがとうございます。

新倉敷駅や新下関駅、徳島の「阿波踊り会館」については勉強になりました。どうもありがとうございます。
仰ることはごもっともだと思いますよ。
しかし、私が危惧していることの中に「飽きられてしまう」(本文中より)というのもあります。
どの祭りもそうですが、1年に数日間だけ行う希少性も魅力のひとつなのではないでしょうか?
それを年中見れるように、安易に「客寄せパンダ」に使うというのも個人的には好きではないですし、
変にねぶたにこだわりすぎると「青森市にはねぶたしか売りが無いのか?」と
青森市を訪れる方々に嘲笑されるかもしれない。
こういうことも考えて欲しいんですよね。

投稿: 青湘遊郎 | 2009年3月17日 (火) 09時07分

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