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2008年10月 2日 (木)

SENSとは何ぞや?

今日は「SENS」についてです。

インストミュージックユニットの「S.E.N.S」じゃないっすよ(←誰それ?

そう、新トンネル工法の「SENS」です。

9月6日アップの記事でNATMと開削の2つの工法について述べましたが、それと合わせて読んでいただくと面白いかも。

津軽蓬田トンネル掘削工事で採用予定のこのSENS、開発されたのは三本木原トンネル工事においてです。三本木原トンネルは、始めはNATM工法を使っていましたが、予想以上に地質が複雑で切羽(掘削先端部)の大きな崩落が数回起き、このまま掘削していくのは危険と判断されました。

もとより山岳トンネルでは地質が悪い場所にシールド工法(シールドマシンを使う工法ですね。)、固い場合はNATMを使っていたとのことですが、その中間的な地質に対してはどうするかというのがトンネル技術者の間の課題だったようです。

また、地質面だけではなくてコストと施工時間の面から見ても、NATMは「コストは安いが施工に時間がかかる」、シールド工法は「施工スピードは速いものの、掘削後の覆工に高価なセグメント(製作済みのコンクリート製品を分割したもの)を使うこともありコストが割高」と、それぞれに一長一短があります。

そこでこの両者を融合させて、シールドマシンによる掘削で切羽を安定させ、覆工は現場(場所)打ちコンクリートで行うという工法が考えられました。これはS:Shield Machine(シールド)、E:Extruded Concrete Lining(場所打ちコンクリート)、N:New Austrian Tunneling Method(NATM)、S:System(システム)ということで、頭文字を採ってSENSと名付けられました。

これにより、掘削月進量はNATMの約2.5倍となり、切羽の崩落も無く掘削完了、コストはNATMとほぼ同程度でシールド工法に比べると半分で済みました。

この実績を受けて津軽蓬田トンネルでこの工法が使われることになりましたが、地盤沈下防止の目的でシールド工法を選択している都市部の工事などでは、SENSはコスト低減に有効とのことです。この工法は高い評価を得て、平成18年度土木学会賞(技術賞Ⅰ)、第37回日本産業技術大賞(審査委員会特別賞)を受賞しました。

(参考:鉄道・運輸機構HP、トピックス平成19年5月31日分、同20年4月15日分記事)

ここで個人的願望を言わせて貰うとこの技術、自動車用トンネルに応用がきけばいいんですが、どうでしょうかね??鉄道だけじゃなくて、大深度地下の採用が不可欠となりつつある首都圏の道路工事にも有効だと思うんですが・・・。

さて、本日は三本木原トンネルの両坑口(9月21日撮影)です。

810 ←これは七戸(仮称)・新青森側。右側にさらに何かを造る雰囲気・・・。

824←こっちは八戸側坑口。

両側とも電化工事が始まっています。先日述べたとおり、八戸側坑口付近の軌道工事が他に比べてあまり進んでませんでしたが、工事真っ最中です。

あ、ちなみに放ってしまうのも何なんで、インストミュージックユニットの「S.E.N.S」について。(←読み飛ばし可)

詳しくはググって公式HPなどをご覧いただきたいと思いますが、たびたび彼らの曲がCMやドラマで使われていますよ。最近のもので皆さんにとって気付いていただけやすいのは、フジテレビ系ドラマ「ラスト・フレンズ」の挿入歌ですかね。

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